求められる設備は変化する?
【この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるTOP10】(週刊全国賃貸住宅新聞 最新版2019年調査)
最もニーズが高いのが「インターネット無料」。単身者向け・ファミリー向けとも4年連続で1位をとっていて、電気や水道と同じレベルのインフラであると言えるんじゃないでしょうか。
単身者向けで2位、ファミリー向けで3位のエントランスオートロック、こちらも長く上位に入り、ホームセキュリティは単身者向け5位、ファミリー向け4位とランクアップ。
双方 新たにトップ10入りしたのは24時間利用可能ゴミ置場です。
生活のリズムに合わせて自由にゴミ出しができるのは確かに便利ですね。
意外だったのが宅配ボックス、今も人気のある設備ではあるけれど 普及が加速したこともあり 昨年までトップレベルのニーズを持っていましたが 順位を落としました。
他にも以前はトップ10の常連だった洗浄機付きトイレや防犯カメラ・TV付インタホーン等も比較的安価で普及が早くに行き届いた為、もはや当たり前に近い設備となり トップ10にランクインしなくなったと考えれらます。
新型コロナの影響でオフィスワークからテレワークへ変わり、厚生労働所の「第3回 新型コロナ対策のための全国調査」によると、オフィスワーク中心(事務・企画・開発など)の方におけるテレワークの実施率は全国平均で約27%、最も多い東京都で約52%でした。
「コロナ禍収束後もテレワークを行いたいか」という質問に対して62.7%が続けたいと考えています。(公益財団法人日本生産性本部 調査)
しかし、自宅で仕事をするためには 様々な課題をクリアしなければならず、「テレビ会議などインターネット接続の通信量が足りない」「仕事とプライベートの区別がつきにくく 仕事専用のスペースが必要」が多くを占めています。
このままテレワークをする人が増えると住む場所は通勤を中心に考える必要がなくなり、もう一部屋ある物件やもう少し広い物件を望むために郊外の環境の良い場所に引っ越す方も多くなると考えられています。
住宅メーカーなどからは間取りを設計する際に同じ広さでも仕事ができるミニ書斎的なスペースを設けた賃貸住宅を提案され多くのオーナー様に採用されているようです。
管理業者として新しいニーズをしっかりと捉えた賃貸住宅の提案をしていかなければと考えさせられました。