結局 解決されない「タワマン節税」
本年の税制改正にあたり改正前から注目されていた項目に「タワマン節税」があります。
その「タワマン節税」について幾つかにわけて お伝えしていこうと思います!
1.タワマン節税とは
タワマン節税とは「タワーマンション活用の節税策」を略した言葉です。
マンションの相続税評価は実際の時価とは無関係で土地部分と建物部分を分けて評価し、
その合計とするものなのです。
なので 一言で言えば 相続税においてマンションを評価する場合、高層階の部屋は節税効果が
大きいということになります。
マンションは土地の立体利用なので高層マンションになればなる程 土地部分の占める割合は低いもの。
建物は建築価額に比べてかなり低額の固定資産税の評価に基づいて計算されるのですが、
固定資産税そのものはマンションの建物全体での評価。
それを部屋の持ち分に応じて按分する為 高層階でも低層階でも床面積が同じなら
同じ評価額になるという仕組みになっているんです。
現実には高層階の方が眺望が良い為、低層階より売買価額は高いというのが相場です。
このような仕組みのため マンションの相続税における評価は実際の売買価額よりかなり低めに
なっていますが、高層階ほどその影響が顕著というのがタワマン節税の概要なのです。